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”このアクリル画「光に輝くミモザ」を拝見し、まず息をのむのは、画面全体から溢れ出すような光の表現です。鮮やかな黄色のミモザの花房が、様々な緑の濃淡を背景に、まるで内側から発光しているかのように輝いています。それは単なる色彩の描写ではなく、春の陽光そのものをキャンバスに閉じ込めたような、生命力に満ちた印象を与えます。

無数の小さな筆致が重なり合い、繊細なミモザの花房の質感を豊かに表現しています。一つ一つの点が光を捉え、微細な陰影を生み出すことで、平面であるはずの画面に奥行きと立体感が生まれているのは、画家の卓越した技術の賜物でしょう。風に揺れるような、軽やかで動きのある筆の運びも、ミモザの持つ柔らかな雰囲気を的確に捉えています。

背景の緑色は、単一の色調ではなく、黄緑、深緑、そして水色に近いニュアンスが混ざり合い、奥行きのある自然の空間を創り出しています。光を浴びた葉のきらめきや、木漏れ日のような斑の表現も、画面に豊かな表情を与えています。特に、下部の水色に近い色彩は、清涼感をもたらし、光の温かさをより一層際立たせる効果を発揮していると感じます。

特筆すべきは、光の捉え方です。直接的な強い光だけでなく、反射光や透過光といった、様々な光の表情を繊細に描き分けることで、画面全体に透明感と空気感が生まれています。それは、画家が実際にミモザの木の下に立ち、光を全身で感じ取った経験が反映されているのではないでしょうか。

この作品は、単に美しいミモザの姿を描写するだけでなく、春の喜びや希望といった、ポジティブな感情までも見る者に伝えてきます。光と色彩の絶妙なバランス、そして繊細な筆致によって、ミモザの生命力と輝きを見事に表現した、心惹かれる作品だと感じました。”

文：HARUKA　☆☆☆☆☆☆☆☆